コンイープン(日本人)です。

前川さん読書は続く。


バンコクの匂い』(めこん、1991年)の中で、
嫌でも時代の流れを感じた記述の中に、
近頃になってタイでは、
「街で韓国人を見かけるようになった」、
「韓国製の製品を見かけるようになった」という部分があります。


日本ブランドより韓国ブランドが優勢となって久しいタイ。
何とも言えない気持ちになりました。
数十年という時の流れには逆らえないなあ、
寂しいなあと思っているのは私だけではないと思います。


私がタイに行っていた頃には、
日本の影響力(というか人気)をひしひしと
感じました。
嫌でも、日本の広告や日本の物が目に付きます。
美容院には日本のアイドルのポスターが貼ってあるとか。

f:id:shingetsu-to-mangetsu:20210419223157j:plain

90年代のバンコクは日本企業の看板であふれていました。




タイのNGOでボランティアとして勉強をさせてもらっていた時、
確か、ウボンラチャタニ(タイの東北地方の一県)だったと思うけれど、
タイ人の中学生くらいの女の子に話しかけられたことがありました。
全然知らない通りすがりの女の子です。


その子がタイ語で、
「コンガウリーチャイマイカ?(韓国人じゃないですか?)」
と聞いてきたので、
「マイチャイ。コンイープンカ(違います。日本人です)」と答えたんですよ。


そうしたら、「きゃー」といって、
一緒に写真をとって欲しいと言うではありませんか。
いや、いや、凡人ですけど、一体何事?
っていうか、勘違いするやん、そんなことされたら。って感じでした。


今逆の現象が起きているのか知りませんが、
思い出すたびに笑いが込み上げます。


それから、
私たちが日本人だと分かったのか、
どこからともなく、
「ホンダ」とか「アジノモト」とか
トヨタ」とか叫ばれます。
どう反応していいものか困ってたけど、
だんだん慣れてきて、スルーしてました。
今は、「ヒュンダイ」、「サムソン」って
叫ばれているのかな。
これも検証しなきゃ。


バンコクの匂い』(めこん、1991年)
の返却期限が来たので、図書館に返却。
これからさらに歴史を遡って
バンコクの好奇心』(同、1990年)を読みます。